プリズムの煌めきを探して

@shohei_tpcのブログです

別れ、そして新しい風

10月2日のサンケイスポーツと日刊スポーツの一面に「由規退団」と大きく書かれた。
かつて甲子園最速155km/hを計測しドラフト5球団競合、プロ入り後に当時日本人最速161km/hを計測した佐藤由規投手(28)が退団することになった。
ヤクルト球団社長、由規の退団に「苦渋の決断」「本人の決意を尊重」 - 野球 - SANSPO.COM(サンスポ)


毎年10月1日からプロ野球の各球団が来シーズン契約を結ばない選手を発表(戦力外通告)する。

ヤクルトからは9月末に山本哲哉投手(33)と松岡健一投手(36)が現役引退を表明した。
そして今日(10月2日)8人の選手が戦力外通告を受けた。

由規    投手
大松尚逸  内野手
成瀬善久  投手
鵜久森淳志 外野手
久古健太郎 投手
比屋根渉  外野手
古野正人  投手
菊沢竜佑  投手(引退)


山本選手は2度の靱帯再建手術(話題の大谷がやったやつ)を乗り越え苦しい台所事情を支えてくれた。近年では大差で勝ってるか負けてるかのどちらかの試合に登板することが多く、特に大差負けの時はライトスタンドにいる半分の人は彼の登場曲「浪漫飛行」を聞くために試合を見ているといっても過言ではなかった。ありがとう。

松岡選手は自由獲得枠(逆指名)でヤクルトに入団してくれた。あとわずかで一軍通算500登板を達成するところまで来るなど、苦しい投手陣を支える活躍を見せてくれた。あと1年はやれると思っていたが引退を決めてしまった。ぼくは登場曲「突然」大好きなのでもう聞けないのが本当に悲しい。

由規選手は今シーズン2度も5連敗中のチームの連敗を止めてくれた。本当にありがとう。新天地での活躍を期待しています。

大松選手は昨年2度のサヨナラホームランやセパ同日優勝決定阻止の決勝打を打つなど記憶に残る活躍を見せてくれた。彼の粘るバッティングを見習ってほしい。

成瀬選手はFAで来たけど結果は振るわず昨年は二軍のイニングイーターだったし今年はほとんど投げてなかったのでクビはわかっていた。けど彼がいなかったら3年前の優勝はなかったからありがとう。

鵜久森選手は数少ない1発を期待できる選手だったがここ2年は2軍でも打てていなかったのでまぁクビだろうなぁと思っていた。

久古選手は左キラーとして特に優勝した年は大活躍した。ぼくは大好きでした。

比屋根選手は伝説のドラフト(ヤクルト 2011年 ドラフト でいろいろでてくる)の生き残りだったけどついに戦力外。守備走塁でやらかしまくって多くのヤクルトファンのヘイト溜めてたし、ぼくもヘイト溜めてたけどここ2年は2軍で撃ちまくってたのにほとんど1軍でのチャンスを与えられない扱いには同情した。まだまだやれると思うので、他球団が獲得してくれることを祈ってます。

古野選手も伝説のドラフトの生き残り。けがで育成選手になったが今年再び支配下選手になり1軍で勝利を挙げたのでクビはないと思っていたのでまだ現実を受け入れられていない。

菊沢選手は28歳で軟式からプロ入りするという異色の経歴。まぁスポンサーのコネで指名されたんだけど、彼の座右の銘「Never too late(遅すぎるということは絶対にない」とあるように結果を出してくれると思ってた。2軍で好投しまくってたのに1軍でお呼びにかからなかったので本当に残念。試合見てないけど。結局プロ生活2年で引退とは現実は厳しい。



プロ野球はその年1軍の試合に出ることができる支配下登録枠が70人までと決まっているので、新しい選手を獲得するためにはその分今いる選手を切らないといけない。

昨年45勝96敗2分と暗黒のシーズンを過ごしたヤクルトは今日、高卒3年目の高橋奎二選手がプロ初勝利を上げてシーズン2位を確定させた。高橋選手は2015年にドラフト3位で入団した期待の若手投手。高津2軍監督は去年の開幕前から「高橋と梅野は数年後には投手陣の中心になる」って仰ってた。そんな期待に見事応える力投を見せた。
明日の予告先発2015年ドラフト1位の原樹理投手は今シーズン後半戦防御率1点台と大活躍。
2015年のドラフト2位は廣岡大志選手は今シーズン高卒3年目ながら開幕ショートに選ばれた。今日はベンチだったよ。


「春は別れと出会いの季節」とあるがプロ野球は秋が「別れと出会いの季節」だと思います。別れは辛いですがその分新たな出会いがあります。
今回チームを去った10人のためにも、次の世代がどんどん出てきてほしい。


おわり